県民世論調査 過半数が防災の家具固定行わず
愛媛県は27日までに、県民生活に関する世論調査結果を公表した。強い地震や津波などの災害が迫ったときに「早期(昼間5分以内、夜間10分以内)に避難する」と回答した人は半数近い49.6%だが、地震に備えて家具類を固定していない割合が57.8%に上る実態が明らかになった。
世論調査は2015年11月、20歳以上の県民2千人を対象に実施し1151人(57.6%)が回答。
地震や津波、洪水、土砂災害時などの避難判断に関する質問で、「早期に避難したいが、すぐには避難できない」とした人は28.5%で、70代以上では33.7%に上った。生活圏域では宇和島が「早期に避難する」割合が63.4%を占め、他圏域の40~50%台に比べ高かった。
地震に備えて家具類が転倒しないよう「全部または大部分を固定している」のは5.8%、「一部のみ固定している」は36.4%。固定していない理由では、手間や費用がかかるといった回答が目立った。